「早い決着が大事」 対応急ぎダメージ最小限に[2015/09/01 17:03]

 公式エンブレム「使用中止」の決定は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの成功に力を入れてきた政府にも影響が出てきそうです。総理官邸から報告です。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 政府・与党内では「使用中止はやむを得ない」という見方が大勢です。
 菅官房長官:「色んな問題が出てきたなかで、そのまま続けることが果たして祝福される大会につながるのかどうか。そういうことも色んな意味で組織委員会の方で適切に判断されるだろうというふうに思っています」
 複数の政府関係者によりますと、使用中止の決め手は、羽田空港などで展示例として示された写真も無断転用の疑いがあるという点でした。新国立競技場のデザイン見直しに加えてエンブレムまで問題になったことで、自民党関係者は「とにかく早く終わらせるのが大事だ」として、文部科学省に使用中止に向けて動くよう指示していたことを明らかにしました。安倍政権としては、対応を急ぐことで政権へのダメージを最小限に抑えたい考えです。

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