野田氏 推薦人は絶望的 最後はカラオケで…総裁選[2015/09/03 11:52]

 自民党の総裁選です。無投票再選を目指す安倍総理大臣に対抗馬が出てきません。意欲を示していた野田聖子前総務会長も八方塞がりになっています。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 実は、3日は野田氏の55歳の誕生日なのですが、野田氏の周りにお祝いムードはありません。立候補に必要な20人の推薦人集めは難航していて、関係の近い議員が集まる勉強会でも欠席が相次ぐなど、「安倍総理の反対派として表に出たくない」という空気に直面しています。2日は、後見人とされる古賀元幹事長が岸田派の若手などを集めましたが、野田氏への支持を呼び掛けられるような状況にはなく、最後はカラオケをして終わったということです。これで推薦人集めも絶望的になりました。国会の会期末を控えて安保法案の成立に神経質になる官邸サイドは、対抗馬が出ないよう目を光らせています。最後まで出馬を模索した石破地方創生担当大臣の側近も「石破氏の灯は消えた」と白旗を挙げました。安保法案の審議に影響を与えないよう安倍サイドが無投票再選への圧力を強めていくなかで、総裁選は事実上、幕を閉じようとしています。

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