政治

2015年9月16日 11:45

総理「5党合意、よかった」野党の出方次第で採決も

2015年9月16日 11:45

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 安保関連法案を巡る与野党の攻防は、いよいよ最終局面です。与党は次世代の党など野党3党と党首会談を開きました。16日午後の地方公聴会を終えて、夕方からは安倍総理大臣も出席する最後の締めくくり質疑を行い、早ければ夜にも参議院の特別委員会で採決する構えです。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 国会は大詰めを迎えています。国会前から抗議の声が聞こえている状況ですが、国会の中も人の往来が激しくなっています。そんななか、安倍総理は誰よりもリラックスした表情で党首会談に入っていきました。午前10時半に行われた自民党、公明党、次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の党首会談で安保関連法案の修正で合意し、これで10党のうち5党が法案に賛成することになりました。自衛隊を海外派遣する時には原則として国会の事前承認を得るなど、国会の関与を強めることで折り合いました。
 安倍総理大臣:「5党で合意できたことは本当に良かったと思っています」
 集団的自衛権の行使について歯止めとなる修正だけに、公明党も「参議院の審議を踏まえた合意で非常に歓迎すべきことだ」と国民の不安を和らげる効果を期待しています。野党を切り崩し、強行採決のイメージを弱めた与党は法案の採決に自信を深めています。午後に横浜で地方公聴会を行った後、国会に戻って午後6時から最後の締めくくりの質疑を行うことにしています。野党の出方次第では、16日にそのまま委員会採決まで行う構えも見せています。17日の本会議採決を目指して、機は熟したというのが与党の雰囲気です。

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