飛び交う怒号…委員長取り囲み 安保“採決”行方は[2015/09/16 17:56]

 与野党の攻防がいよいよ最終局面を迎えています。

 (政治部・布施哲記者報告)
 16日午後6時半から安倍総理大臣も出席して、締めくくり総括質疑が予定されていますが、民主党はこの開催に抵抗する方針です。野党側ですが、党首会談を開いて、採決する場合は問責決議案や内閣不信任案の提出など、あらゆる手段で対抗する方針を確認しました。また、この後の締めくくり総括質疑の開催にも反対していて、民主党は委員会室の前で委員会を開かせないために抵抗する構えです。仮に与党側が決行した場合は、鴻池特別委員長に対する解任動議も提出する方針です。
 与党側が描いている今後のスケジュールですが、締めくくり総括質疑の後に、場合によっては委員会採決も強行する構えを見せています。仮にそうなると、残される日程は17日の参議院本会議での採決だけとなります。16日の締めくくり総括質疑の後に委員会採決が行われない場合は、この日程が17日に繰り越しになり、委員会採決と本会議採決の2つを処理することになります。一方の野党側の対応は、こうした採決の日程をできるだけ遅らせるための戦術で抵抗する方針です。具体的には、17日午前にも議運委員長に対する問責決議案などをはじめとして、安倍総理、外務、防衛大臣に対する問責決議案、そして最終的には衆議院で内閣不信任案も提出する考えです。問責決議案1本を処理するにあたる必要な時間は3時間とされています。与党側は、この2つを合わせて合計で5本が提出されると見込んでいて、3時間かける5本で合計、最大で15時間、処理に時間がかかると想定されています。17日の参議院での本会議採決は、15時間処理がかかった後の開催ということになります。そのため、17日の国会は日付をまたいで18日の未明まで与野党の攻防が続くことになります。

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