委員長に詰め寄り…不信任動議 “安保”で国会緊迫[2015/09/17 10:32]

 安保法案は採決を巡って最終局面を迎えています。参議院特別委員会の鴻池委員長は職権で開会しましたが、反発する野党側が委員長の不信任動議を提出するなど、国会は緊迫した状態が続いています。

 (政治部・岡香織記者報告)
 民主党など野党は、採決に突き進む自民党に対して「だまし討ちだ」と強く反発しています。鴻池委員長は17日午前9時45分に委員会を開いて質疑を終局することを宣言したため、その直後に野党は鴻池委員長の不信任動議を提出しました。委員会はいったん休憩になり、与野党の国対委員長会談が開かれ、野党側は新しい委員長を話し合いで選ぶべきだと抗議を続けています。野党は16日夕方から10時間近く委員会の開催に抵抗していました。しかし、17日午前8時50分から協議を再開することで合意し、野党はいったん引き揚げていましたが、与党側は理事会を飛ばして委員会を始めたことから、野党は激しく反発しています。与党としては委員長の不信任動議を否決し、野党の出方を見極めて採決に踏み切る方針で、17日中に本会議を開いて成立させたい考えです。これに対して民主党など野党は、あらゆる手段で抵抗するとしています。委員会で安保法案が採決されれば、中谷防衛大臣らの問責決議案を連発し、衆議院でも内閣不信任案を提出するなど徹底抗戦する方針です。

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