安倍総理大臣は7日、内閣改造を行います。今回の人事について、安倍総理にはどんな狙いがあるのでしょうか。総理官邸から報告です。
(政治部・藤川みな代記者報告)
午後の内閣改造に先立って、安倍総理は「挙党態勢」を強調しました。
安倍総理大臣:「今後とも一致結束をして結果を出し、国民の負託に応えて参りたい」
ただ、安倍総理は以前から発言していた通り、派閥に配慮することなく人事を固めました。一見、各派閥からまんべんなく起用しているように見えますが、派閥の領袖(りょうしゅう)が推薦した人物と必ずしも一致しているわけではありません。そして、今回の改造の目玉である「1億総活躍担当大臣」に腹心の加藤官房副長官を起用し、拉致問題も兼務させるのは総理官邸との連携を重視する狙いです。また、行革を担当する河野太郎氏は、自民党内でも自由な発言で知られています。「岩盤規制に穴を開ける」改革の実現に期待しての起用です。女性閣僚は今の内閣から1人減りますが、子育て中で改造内閣では最年少となる丸川珠代氏を抜擢(ばってき)し、「女性の活躍」をアピールしたい考えです。すべての派閥から支持を受けて再選した安倍総理ですが、「官邸主導」を強く印象付ける人事となりました。
広告