党の主要幹部は“留任” 参院選にらみ安全運転も[2015/10/07 11:48]

 自民党の役員人事も行われ、高村副総裁と谷垣幹事長ら4役など主要幹部は留任しました。改造人事も含めた党内の受け止めなど、自民党本部から報告です。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 現在、記者会見場で谷垣幹事長らが会見中です。党役員人事は参議院選挙をにらんで安全運転に終始しました。
 自民党・谷垣幹事長:「参院選必勝の態勢をつくっていきたい」
 9人が初入閣する内閣改造とは対照的に、党の役員は新たに佐藤国対委員長の留任も決まり、ほとんど交代はありません。一時、安倍総理大臣に近い稲田政調会長の入閣も取り沙汰されましたが、「女性ばかりを起用しすぎると逆に女性にとってもよくない」など男性議員からのやっかみも上がりました。また、総裁選で派閥内の対立を抑えて安倍総理を支えた岸田派は、岸田外務大臣1人の入閣に終わり、不満爆発です。「総裁選を戦わないと大臣がゼロになるという古賀先生の言った通りだ」と岸田会長に不満の矛先が向かっています。スキャンダルなどのリスクを避けて参議院選挙までの安全運転を選んだ安倍総理ですが、その分、高まった党内の不満を抱えながらの政権運営となりました。

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