目玉人事に側近起用 さっそく派閥に不満蔓延[2015/10/07 17:16]

 新しい安倍内閣は、初入閣が9人、再入閣が1人、留任が9人となっています。今回の内閣改造のポイントは、どういうところにあったのでしょうか。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 改造の目玉には側近を起用するなど、官邸主導を打ち出しました。1億総活躍担当大臣に就任する加藤勝信氏は、拉致問題も兼務します。重要課題について、総理官邸との連携を重視する狙いです。そして、今回、安倍総理大臣は派閥に配慮することなく人事を行いました。そのため、総裁選挙で安倍総理の再選支持を打ち出したのに報われなかったとして、岸田派からは「派閥のなかが大変なことになっている」と悲鳴が上がっています。他の派閥からも「能力があっても起用されない」「やっぱりお友達内閣だ」などと恨み節が漏れています。
 (Q.TPP(環太平洋経済連携協定)や積み残しの様々な法案があるが、どういう形で臨んでいくと考えられるか?)
 実は、政権内部では、秋の臨時国会を開かないという「見送り論」が浮上しています。今月末には日中韓の首脳会談、来月にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)など安倍総理の外交日程が目白押しで、十分な審議時間を確保することが難しいというのが主な理由です。一方、野党側はTPPの合意内容について議論するため、早期の臨時国会開会を要求する方針です。臨時国会を開くのか開かないのか、早速、与野党のせめぎ合いになりそうです。

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