北極の基本政策決定 資源、航路など権益確保狙い…[2015/10/16 15:00]

 政府は、北極周辺の地域を有効活用するための国際的な取り組みに積極参加することを定めた「北極政策」を初めて決定しました。

 安倍総理大臣:「我が国は、北極問題の主要なプレーヤーとして、北極を巡る国際社会の取り組みにおいて主導的な役割を積極的に果たしていく必要があります」
 安倍総理は、地球温暖化の影響で北極海の氷が減少し、航路や資源の活用に国際社会の関心が高まっていると指摘しました。16日に決定した基本政策では、北極海の航路が確立されれば、アジアとヨーロッパの航行距離はスエズ運河経由に比べて約4割削減されるとしています。そのうえで、北極圏での水産物やエネルギー資源の開発、航路の活用などに関する国際的なルール作りに積極的に参加する方針を打ち出しました。この地域での日本の権益を確保する狙いがあります。

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