交付金めぐり…離党相次ぐ「維新」 あす臨時党大会[2015/10/23 11:50]

 政党助成金を巡るにらみ合いが続いています。維新の党には20日に、国から6億6000万円が交付されました。しかし、預金通帳と印鑑は大阪本部に保管されていて、橋下市長は新党組による24日の臨時党大会で党を解散し、交付金の返還を主張する方針です。これに対して、松野執行部は「住民投票の際の借金が返せない」として、通帳と印鑑の引き渡しをしなければ業務上横領罪で法的手段も辞さないとしています。

 (政治部・岡香織記者報告)
 離党ドミノが止まりません。23日午前、党本部に中間派の議員がまた1人、離党届を提出しました。
 維新の党を離党する吉田豊史衆院議員:「維新の党の国での活動においても、結束した、まとまった状態で進むことが不可能だということがはっきりした」
 吉田氏は、当面は無所属で活動する方針ですが、残る数人の中間派は24日の臨時党大会に出席し、橋下新党に合流する見通しです。新党組は24日に解党を決議し、週明けにも総務省に解党届を提出する構えです。一方、執行部は解党は認めず、法的措置も辞さない考えです。ただ、この泥沼の争いが長期化した場合、12月分と来年度の政党交付金が配分されない可能性があると懸念しています。ある幹部は「このままでは倒産する」と危機感をあらわにしていて、政党交付金がもらえるよう年内に新党を立ち上げることも想定しています。

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