安倍総理 南シナ海での米艦航行に理解示す[2015/10/28 05:55]

 アメリカのカーター国防長官が議会で証言し、アメリカ海軍の艦船が南シナ海の中国の人工島から22km以内に入る作戦を今後、数週間から数カ月継続すると明らかにしました。この南シナ海でのアメリカの作戦に、カザフスタンを訪問中の安倍総理大臣は理解を示しました。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 安倍総理は、中国による埋め立てを念頭に「緊張を高める一方的な行動は国際社会の共通の懸念だ」と明言しました。安倍総理は、今回のアメリカの行動について「国際法にのっとった行動だ」と理解を示しました。さらに、「開かれた自由で平和な海を守るため、アメリカをはじめ、国際社会と連携する」と強調しました。また、政府が、沖縄県が辺野古の埋め立て承認を取り消した処分を停止することについて「政府としては埋め立て承認に瑕疵(かし)はなく、これを取り消す翁長知事の処分は違法」と述べました。さらに、辺野古への移設で基地面積は大幅に縮小し、防音対策にもなるとしたうえで、「最終的に司法の判断を仰ぐ必要がある」としました。最後に安倍総理は、農業などTPP(環太平洋経済連携協定)で影響が出る分野については、補正予算も検討する考えを明らかにしました。

こちらも読まれています