軽減税率“不要論”も… 自民党税調 公明党と溝[2015/10/30 21:22]

 軽減税率の導入を巡り、自民党と公明党は30日、それぞれ党内の会合を開いて意見を聞きました。自民党からは軽減税率不要論まで飛び出すなど、自公の溝はますます深まっています。

 自民党の税制調査会では、公明党との協議について報告を受けた議員から、軽減税率そのものが必要ないという意見が出されました。
 自民党・平将明議員:「軽減税率は低所得者対策なのに、3割が高所得者に行ってしまう。軽減税率を入れるのか入れないのかという議論だけをしていると、軽減税率導入が目的になってしまう」
 一方、公明党の税制調査会では、軽減税率を幅広い品目を対象に導入すべきだという声が相次ぎました。自民党と対立している財源についても、「所得税やたばこ税の増税も検討して財源を作り出すべきだ」という意見まで出ました。自民党と公明党は11月半ばにも協議をまとめたいと考えていますが、双方の溝が深いことが浮き彫りになり、取りまとめは難航が予想されます。

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