酪農家ら「TPP 対策を」進次郎氏「バラマキしない」[2015/11/09 11:49]

 小泉進次郎農林部会長がTPP(環太平洋経済連携協定)対策の取りまとめに向けて地方行脚を始めたなか、自民党本部には9日、乳製品の輸入拡大で影響を受ける酪農家の政治団体「酪政連」が訪れました。対策予算の確保を狙う酪政連に「バラマキはしない」と意気込む進次郎氏は、どう対応するのでしょうか。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 酪政連のメンバーは、チーズなどが輸入拡大し、酪農界への打撃が大きいことに不安を隠せない様子です。
 日本酪農政治連盟・佐々木勲委員長:「関税撤廃されても、日本の農業は大丈夫なんだというような対策を皆様方にもご努力頂いて、日本の酪農が永久に不滅であることをしっかりと確認し合って、頑張っていこうじゃありませんか」
 酪政連は、自民党が取りまとめるTPP対策のなかに、酪農家の経営安定のための補助金と後継者確保のための支援金などを盛り込むことを求めました。一方、小泉農林部会長は、20年前のウルグアイラウンド対策費のような公共事業中心のバラマキはしない考えです。「攻めの農業」を掲げて、海外への輸出を進め、収入の拡大につながる対策を目指します。しかし、実態は資金や後継者不足に悩む小規模農家が多いのが実情です。農林部会の取りまとめ期限である17日までに理解を得られる対策を打ち出せるかが鍵になります。

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