税金の無駄遣い点検 河野大臣、19の事業にメスへ[2015/11/11 11:50]

 税金の無駄遣いを点検する行政事業レビューが始まりました。「脱原発」が持論の河野行革担当大臣は初めて原子力関連予算を取り上げ、実績がほとんどない使用済み核燃料運搬船など19の事業にメスを入れます。また、オリンピック関連でアサリを使った東京湾の水質改善などの事業や、民主党政権時代の仕分けで「2位じゃだめなんでしょうか」で注目を集めたスーパーコンピューターも対象です。

 (政治部・長谷川由宇記者報告)
 現在、会場では、教職員の数や給与に関する文部科学省の予算について検証が行われています。
 河野行革担当大臣:「義務教育に必要な経費ですけれども、必要な数というのは何なのか。この先生とあの先生の能力が同じということには、ならないのだと思います」
 義家文科副大臣:「総合的学習の時間、小学校英語、ゆとり教育の見直しとして、当時から3割の教科書の指導要領増というものが行われました」
 今回のレビューでは、来年度に各省庁が要求する予算のうち約13兆6000億円分が対象です。テーマごとに評価者が取りまとめを行い、その内容を月末から本格化する来年度の予算編成に反映させることにしています。ただ、民主党時代の事業仕分けとは異なり、評価者は事業の「廃止」などの判断は下さず、意見を述べるだけにとどまります。これまで「無駄撲滅」や脱原発を掲げ、政府批判も辞さなかった河野大臣がトップなだけに、各省庁の警戒感も強く、どこまで切り込めるかが焦点です。

こちらも読まれています