ウルグアイラウンドの反省を 自民党・農業対策[2015/11/13 00:05]

 自民党はTPP(環太平洋経済連携協定)の農業対策にあたり、1994年のウルグアイラウンド対策をまとめた元議員に話を聞きました。農林族だった元議員は「選挙で票が欲しかった」などと反省を口にしました。

 元農林水産大臣・谷津義男氏:「政権が代わって村山内閣になった。自民党としても少しは格好良く見せなきゃならないぞという考え方もあって」「いっぺんに6兆100億円も出たもんだから、ジャンジャン使っちゃった」
 当時、農林水産政務次官だった谷津氏は、「選挙を控えていて、票が欲しかった」と振り返りました。さらに、「6兆円を投入しても2兆円の効果しかなかった」と述べ、対策費の半分以上が公共事業や温泉建設などに使われたほか、農家への支援は手続きが難しく、使いづらかったと指摘しました。
 自民党・小泉農林部会長:「金額ありきではない、意欲ある農家が未来に見据えて、明るい展望を持てる前向きな対策にしていかなければいけない」
 こうした反省を受け、自民党の対策は来週に取りまとめられる予定です。

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