尖閣、南シナ海で意見応酬 谷垣氏と中国共産党幹部[2015/12/04 19:30]

 北京を訪問中の自民党の谷垣幹事長は、中国共産党ナンバー4と会談しました。双方とも日中関係は改善したという認識で一致した一方で、尖閣諸島と南シナ海の問題では意見の応酬となりました。

 会談は約40分間行われ、自民党の谷垣幹事長らと中国共産党の序列4位の兪正声常務委員が出席しました。会談のなかで、兪氏は「日中関係が大きく好転したことは間違いない」と述べ、谷垣氏も同様の認識を示したうえで、両国のさらなる交流の必要性で一致しました。一方、尖閣諸島については、兪氏が「日本の尖閣国有化への中国の対応は正常な反応だ」と述べたのに対し、谷垣氏は「日本に領有権があり、実効支配しているのは疑いない」と反論しました。さらに、中国による人工島の埋め立てで緊張が続く南シナ海を巡っては、谷垣氏が「日本のシーレーンの立場からよく注意して見ていく」と述べたことについて、兪氏は「中国は日本の航行の自由を妨害したことはない」と不快感を示しました。

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