1979年の極秘文書で判明 北朝鮮が「航空協定」打診[2015/12/24 10:32]

 外務省は、作成して30年が経った外交文書の一部を24日に公開しました。それによりますと、北朝鮮は1979年、日本に対して「民間航空協定」の締結を打診していました。

 公開された外交文書によりますと、1979年、大平総理大臣の訪中の際に行われた大来外務大臣と中国の黄華外相との会談の席で、中国側は「北朝鮮が日本との間に民間航空協定を締結したいとの希望があるので伝達する」と述べたということです。この協定は定期航空便の就航にもつながるものですが、日本側は「北朝鮮の希望は承った」としながらも「事務当局で検討を続けてはどうか」などと述べるにとどめ、締結は実現しませんでした。当時は1977年に横田めぐみさんが、翌年の1978年には蓮池夫妻、地村夫妻、曽我ひとみさんらが相次いで北朝鮮に拉致された時期です。

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