「女性活躍」にブレーキか 登用目標を大幅下方修正[2015/12/25 11:49]

 アベノミクスの成長戦略の中核に位置付けられている「女性の活躍」ですが、25日に新たに策定された基本計画では、民間企業の課長職で15%、中央省庁に至っては7%と大幅に下方修正しました。

 (政治部・中西志帆記者報告)
 当初の目標を達成できない背景には女性の人材不足があります。社会の支援体制も不十分ななか、結婚や出産・育児などで仕事を続けられない女性が多く、女性の管理職候補が育ってこなかったのです。なかでも、安倍総理大臣が「まず隗(かい)より始めよ」と女性の登用を進めてきたはずの国家公務員は7%にとどまりました。まずは、係長級など将来の幹部候補生で女性を30%に増やし、人材の層を厚くするとしています。ある政府関係者は「2020年に全く実現し得ない目標を掲げて、『どうせ、できっこない』となっては元も子もない」と目標を下げた理由を語っています。
 安倍総理大臣:「3割目標を達成できる道筋をこの5年間でつけます」
 安倍総理も2020年を準備期間だと軌道修正するなど、国際的にも高らかにうたった「女性活躍」の遅れは否めません。

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