核実験「可能性ある」と官房長官 情報収集急ぐ[2016/01/06 11:48]

 北朝鮮の北東部で、マグニチュードに換算すると5.1の揺れが観測されました。通常の地震の波形と違うことから、気象庁は核実験の可能性があるとみて調べています。政府は総理官邸に対策室を設置し、情報収集を急いでいます。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 総理官邸では、岸田外務大臣や中谷防衛大臣のほか、麻生副総理なども加わってNSC(国家安全保障会議)が始まったところです。政府は、情報収集と分析を急いでいます。
 菅官房長官:「過去の事例を踏まえ、北朝鮮による核実験の可能性もあるので、関係省庁幹部を官邸に緊急参集するとともに、北朝鮮関連情報に関する情報連絡室を北朝鮮による核実験実施情報に関する官邸対策室に直ちに改組しました」
 菅長官は、気象庁が6日午前10時30分ごろ、北朝鮮付近を震源とする地震波を観測し、自然地震ではない可能性があることを明らかにしました。そして、中谷大臣は、国内の関係機関やアメリカなどと緊密に連携して、情報収集や分析、警戒監視に万全を期すよう指示を出しました。防衛省内では幹部会議を開き、情勢分析を行っています。今後は、状況に応じて放射性物質の影響を調べるモニタリングの強化などを検討します。

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