「いきなり3分の2を取って憲法改正というのは傲慢」[2016/01/18 11:54]

 国会では参議院の予算委員会が行われています。軽減税率や憲法改正などを巡って、自民党と温度差がある公明党が質問に立ちました。

 (政治部・高松亜也子記者報告)
 公明党は、憲法改正やダブル選挙などスタンスの異なる質問を避け、連立与党の絆を強調する質問に終始しました。
 公明党・石川参議院議員:「国民の皆様のなかには『戦争反対』とおっしゃられる方々がいらっしゃいますが、総括的なご所見を賜りたいと思います」
 安倍総理大臣:「自民党と公明党は風雪に耐えた強固な連立政権であります。連立与党とともに国民の命と平和な暮らしを断固として守り抜いていく決意でございます」
 公明党内には「我が党は、今回の平和安全法制で大きな傷を負っている」との声が根強くあります。そのため、安倍総理が憲法改正にまで言及したことで警戒が広がっています。公明党の山口代表は「いきなり3分の2を取って憲法改正というのは傲慢(ごうまん)だ」と前のめりな自民党を強く牽制(けんせい)しています。公明党としては、憲法改正が夏の参議院選挙の争点になることは何としても避けたい考えです。

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