拳銃自殺未遂の隊員に海幕長謝罪 家族が国を提訴へ[2016/01/19 18:22]

 海上自衛隊は、2013年に潜水艦内で暴力行為を受けていた男性隊員が自殺未遂をしたことで上官らの懲戒処分を先週に公表したことを受け、「心からおわびする」と謝罪しました。

 武居海幕長:「暴力を伴う不適切な指導により、隊員を自殺未遂に至らしめたことは誠に申し訳なく、心からおわびを申し上げる」
 2013年に海上自衛隊の呉基地に停泊中だった潜水艦「そうりゅう」の中で、男性隊員が上官らから殴る蹴るなどの暴力を受けていたため、拳銃を使って自殺を図りました。男性隊員は一時、意識不明でしたが、現在は寝たきりの状態で自宅療養を続けています。海上自衛隊では、事実関係を確認したうえで去年10月、上官ら3人を停職10日などの懲戒処分にしました。これまで、家族の要望で自殺未遂をしたことや懲戒処分の内容について公表を控えてきましたが、今月末までに家族が国を相手に提訴する方針を固め、家族の意向が変わったということで、先週、処分を公表しました。武居海幕長は「再発防止に努める」と話していますが、具体的な防止策については言及しませんでした。

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