安倍総理「アベノミクスの恩恵を広く」アピールへ[2016/01/22 11:47]

　国会は22日午後の本会議で、安倍総理大臣の施政方針演説が行われます。来週から代表質問が始まりますが、野党側は甘利経済再生担当大臣の金銭授受疑惑を巡り、徹底追及する構えで対決モードです。

　（政治部・水頭洋太記者報告）
　安倍総理は1億総活躍社会の実現に向けた政策の方向性を示す予定ですが、「政治とカネ」の問題を巡って野党の反発は必至です。演説のなかで安倍総理は、正社員と非正規労働者の賃金の格差を是正する「同一労働、同一賃金」の実現などを掲げ、「アベノミクスの恩恵」を広く行き渡らせるアピールをします。金銭の授受を巡る疑惑を抱える甘利大臣も演説を行います。来月4日にニュージーランドで行われる署名式を控え、TPP（環太平洋経済連携協定）の成果などを強調したい考えです。しかし、野党は、疑惑に対する説明が不十分だとして、甘利大臣の演説だけ退席をちらつかせています。この後、菅官房長官を呼んで説明を求める方針です。来週の本格的な審議を控え、与野党の攻防は早くもヒートアップしています。