悲願の常任理事国入り 新組織立ち上げチャレンジ[2016/01/22 11:49]

 外務省は、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指して、来週に新たな組織を立ち上げることが分かりました。実は10年前にも、当時の小泉内閣がドイツやインドなどと協力して取り組んでいましたが、常任理事国5カ国のうち中国が強く反対したほか、頼みのアメリカも乗り気ではなく、結局、頓挫しています。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 「国連安保理の常任理事国になる」というのは途方もなく高い目標ですが、岸田外務大臣は9月の国連総会を目指してチャレンジに値すると判断しました。新たな組織は「国連安保理に関する対策本部(仮称)」で、来週に初会合を開く予定です。自ら本部長に就任する岸田大臣は、年頭の会見でも強い意欲を示していました。
 岸田外務大臣:「国際社会の平和と安全の維持に一層、積極的に貢献し、日本が常任理事国にふさわしいということを示していきたい」
 「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」をキャッチフレーズに、総理が月に一度という歴代最多ペースで外遊を続ける安倍政権は、今が悲願の常任理事国入りのチャンスとみています。国連創設70周年というタイミングを生かすことができるか。「岸田外交」にとっても勝負どころとなります。

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