盟友・安倍総理にも迫る 甘利氏追及に野党気勢[2016/01/26 11:49]

 衆議院では26日午後から、安倍総理大臣の施政方針演説などに対する各党による代表質問が行われます。民主党は、甘利経済再生担当大臣の金銭授受疑惑について、安倍総理の責任を追及する方針です。

 (政治部・河村勇紀記者報告)
 民主党の岡田代表は、甘利大臣は「安倍総理の盟友」だとして、安倍総理に任命責任と説明責任を果たすべきと迫ります。民主党は「事実であれば、国会ではなく、司法の問題になる」として、甘利大臣自身が金銭を受け取っていたかどうか追及を強めていく考えです。また、都市再生機構などの関係者を呼び、大臣側からの働き掛けがあったかどうかを検証しています。民主党は「大臣から納得いく説明がない限り、国会審議に応じられない」としていますが、追及を長引かせて政権にダメージを与えたい思惑から「早々に辞められては困る」というのが本音です。一方、与党関係者は「野党が納得する説明をすることは、週刊誌の報道を認めることになる。来月のTPP(環太平洋経済連携協定)調印式に出席した後に辞めるシナリオもあり得る」としています。政府・与党側は、28日に甘利大臣が会見で説明した後、TPP調印式に大臣を派遣したい考えですが、野党側の反発は必至で、会見で甘利大臣がどこまで疑惑を払拭できるかが鍵となります。

こちらも読まれています