甘利氏辞任の余波 野党反発、予算案の審議入れず[2016/02/01 11:47]

 国会では甘利前経済再生担当大臣の辞任の余波が収まりません。2016年度予算案の審議入りを巡って与野党の幹事長会談が行われるなど、攻防が続いています。

 (政治部・河村勇紀記者報告)
 幹事長会談は現在もまだ続いています。与党側は2日に予算案の趣旨説明を行い、3日からの審議入りを求めています。甘利前大臣の辞任で幕引きを図りたい与党側は、一日でも早く予算委員会の審議に入りたいと考えています。これに対し、野党側は予算案の審議入りの条件として、甘利前大臣が行った経済演説について「後任の石原大臣でやり直すのが当然だ」として本会議を開くよう求めています。与党側はやり直しではなく、本会議での「補充質疑」を検討していて、野党側が受け入れるかが焦点です。また、民主党は国土交通省などに面会記録を出すよう求めています。甘利前大臣側からの働き掛けがあったかどうかについて、甘利前大臣本人や秘書を国会に参考人として呼び、直接、問いただす方針です。大臣辞任の余波を最小限にとどめたい与党と政権へのダメージを狙う野党との日程を巡る攻防は、決着のめどが見えていません。

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