どうなる北朝鮮への独自制裁 政府、あすにも発表へ[2016/02/08 17:01]

 政府は、ミサイル発射に備えて出していた破壊措置命令を8日午後に解除しました。また、北朝鮮に対する独自制裁を近く発表する見通しです。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 制裁について、安倍総理大臣は谷垣幹事長に対して、自民党の提言を参考にする考えを伝えました。具体的には、朝鮮総連幹部の再入国を禁止すること、また、現金の持ち出しに際して、届け出の義務を強化することなどです。これは、2014年に北朝鮮が拉致問題の調査を再開したことを受けて緩めたものですが、今回、日本政府がさらに厳しくするかどうかが焦点となっています。8日夕方には、加藤拉致問題担当大臣が拉致被害者の家族と面会しました。家族からの意見も踏まえて、9日にも独自制裁を決定する予定です。
 一方で、国会の動きです。今回のミサイル発射に対する非難決議を採択することが決まりました。決議案では、拉致問題を含む人権侵害を明記した新たな制裁措置を含む安保理決議が早急に採択されるよう求めています。9日に衆参両院の本会議で決議される見通しです。

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