失言・疑惑… “閣僚スキャンダル”続出で野党攻勢[2016/02/10 11:50]

 安倍政権の閣僚らによる疑惑やスキャンダルなどが続いています。甘利前大臣の口利き疑惑に丸川環境大臣の放射能を巡る失言や高木復興大臣の下着窃盗疑惑、そして所管大臣なのに「はぼ、えー、何だっけ」と「歯舞」が読めなかった島尻沖縄北方担当大臣、それにイクメンの仮面が剥がれた宮崎謙介議員の不倫スキャンダルなど野党側が追及しています。

 (政治部・長谷川由宇記者報告)
 閣僚や与党議員によるエラーの連発で、政府側は防戦一方の展開となっています。
 民主党・細野政調会長:「福島での除染の長期的な目標を1ミリシーベルトにしたことについて、(丸川大臣は)こうご発言されている。『何の科学的根拠もなく、その時の細野さんという環境大臣が、1ミリシーベルトまで下げますと急に言ったんです』と」
 丸川環境大臣:「私の発言について、まず冒頭、福島の皆様にもし誤解を与えているとしたら、大変、申し訳ないことだと思っておりまして、おわびを申し上げたいと思います」
 そのうえで、丸川大臣は「年間被ばく量を1ミリシーベルト以下と定めた目標を問題だと申し上げているわけではない」と釈明に終始しました。野党側はこの後、島尻大臣についても「北方四島の名前すら読めない人に大臣の資格はない」として安倍総理大臣の任命責任を追及する方針です。さらに、「育児休暇取得」を掲げて注目を浴びたものの、不倫疑惑が報じられた宮崎議員についても「売名行為だったのではないか」と安倍総理に見解をただすことにしています。この問題については、政府高官も「かばう余地はない」とあきれ返っていて、政府・与党は引き続き厳しい追及にさらされることになりそうです。

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