“かみ合わない”安倍・岡田党首対決 選挙制度改革[2016/02/29 11:50]

 夏の参議院選挙に向けて、維新の党と来月中に合流することを決定した民主党。その新党の代表を引き続き務めることになった岡田代表が早速、国会で安倍総理大臣と直接対決しました。新党結成に向けて弾みを付けることができたのでしょうか。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 衆議院の選挙制度改革を巡り、安倍総理と岡田代表が全くかみ合わない議論を展開しました。
 民主党・岡田代表:「(自民党案にも)しっかりアダムズ方式を入れると明言されるべきだと思いますよ」
 安倍総理大臣:「2020年(に抜本改革する)という合意ができたんだと思います」
 民主党・岡田代表:「なぜ2020年まで先延ばしするんですか。2020年といえば安倍総理は総理じゃないですよ」
 安倍総理大臣:「先送りだという批判はあたらないが、そういう誤解を与えようと思ったら与えられる。誤解を与えようとしていることは党利党略だと申し上げている」
 2人の認識が食い違ったのは、有識者の答申が示しているアダムズ方式の導入時期についてです。「2010年の国勢調査に基づいて即時導入すべきだ」と主張した岡田代表に対し、安倍総理は「混乱するので2020年の国勢調査で導入すべきだ」という認識を示しました。岡田代表としては、安倍政権との違いを際立たせることによって、来月に立ち上げる新党で勢いを付け、参議院選挙に臨みたい考えです。

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