ASEAN初 防衛装備品移転を可能にする協定に署名[2016/02/29 22:47]

 政府は、フィリピンと古くなった自衛隊機などの提供を可能にする協定に署名しました。中国の軍事的拡大が続く南シナ海の安定につなげたい考えです。

 署名は石川・駐フィリピン大使とカズミン国防大臣との間で行われました。この協定は防衛装備品の移転や技術協力を促進するもので、日本はこれまで、アメリカやイギリスなどとは締結してきましたが、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国では初めてとなります。南シナ海に面するフィリピンは、人工島の建設など軍事的拡大を続ける中国との摩擦が激しくなっていて、日本から提供される装備品を南シナ海での海上監視能力の向上につながることが期待されています。日本政府は、今後も中古の自衛隊機など、日本の防衛装備品や技術を地域の安定や中国の活動の抑止に活用したい考えです。

こちらも読まれています