「皇室典範見直しを…」国連委員会が要求していた[2016/03/09 14:00]

 女性差別の撤廃を目指す国連の委員会が日本政府に対してまとめた最終見解の案に皇室典範の改正を求める記述があり、日本側の強い抗議で削除されたことが明らかになりました。

 菅官房長官:「我が国の皇位継承の在り方は条約のいう女子に対する差別を目的としていない。ここは明らかなことでありますので、委員会が我が国の皇室典範について取り上げることは全く適当ではない」
 当初、最終見解の案には、日本の皇室典範が皇位継承について男系男子の皇族だけと定めていることは女性差別にあたるとして改正を求める記述が盛り込まれていました。しかし、日本政府が削除を求め、7日に公表された最終見解には記述はありませんでした。菅長官は「皇室制度はそれぞれの国の歴史や伝統が背景にあって、国民の支持を得て今日に至っている」と強調しました。

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