TPP特委、前途多難 西川氏の委員長起用に野党反発[2016/03/24 11:49]

 TPP(環太平洋経済連携協定)法案を審議する特別委員会が24日に衆議院に設置され、委員長には自民党の西川元農水大臣が就きます。しかし、政治資金の問題で辞任した経緯があるため、野党側は反発しています。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 西川氏の起用について、自民党は「農業政策の権威だ」と太鼓判を押しています。というのも、西川氏は政府のTPP交渉を裏で支えてきたほか、農業対策も取りまとめてきた実績が評価されているからです。また、国会審議そのものについて、与党内では「民主や維新もTPPに賛成していた」として、楽観する声も上がっています。
 民主党・高木国対委員長:「(西川氏は)政治とカネで国民の信頼を損ねた。政治信頼をどの程度、回復するために政府・与党として考えているのか」
 野党は西川氏の起用を批判しているいるほか、TPP交渉を担ってきた甘利前大臣についても「真相解明の責任がある」として参考人招致を求める方針です。政府・与党は、伊勢志摩サミットや参議院選挙を見据えて4月中の衆議院通過を目指していますが、思惑通りにいくとは限りません。

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