民進党に待ち受ける荒波 人事・消費税・選挙協力…[2016/03/25 11:50]

 民主党と維新の党が合流して27日に民進党が結成されます。ただ、7月の参議院選挙に向けて、いくつもの荒波が待ち受けています。人事で清新なイメージを打ち出せるのか、野党のなかで民主党だけが同調していない消費税引き上げの凍結問題、それに共産党との選挙協力など課題は目白押しです。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 民進党の執行部には新しい顔が起用される一方、枝野幹事長を続投させるなど要職は温存された形です。調整が難航していた代表代行には、維新の党の江田前代表の起用が固まりました。これまで民主党に在籍したことのない江田氏に加え、待機児童問題で安倍総理大臣を追及した若手女性議員のホープである山尾志桜里氏を政調会長に抜擢(ばってき)し、生まれ変わったことをアピールします。一方、25日の5野党連携協議会でも、消費増税凍結や衆議院選挙での協力が話題になりました。民主党を除く4党は消費増税を凍結することで一致していますが、増税を決めた当事者である民主党には増税そのものに反対という主張をしづらい事情があります。また、衆参ダブル選挙もささやかれるなか、ある維新の党の幹部は「政権交代も狙える」と強気ですが、鍵となる共産党との衆院選での協力は見通せていません。

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