日中関係の立て直し焦点 北京で外相会談始まる[2016/04/30 11:48]

 北京を訪れている岸田外務大臣と中国の王毅外相との会談が始まりました。日中関係の立て直しにつながるかが焦点です。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 会談は日本時間の30日午前11時に始まりました。冒頭ではにこやかな岸田大臣に対し、王外相はいつもの厳しい表情を崩しませんでした。
 王毅外相:「本日は中日関係をいかにして改善するか、大臣の見解を聞かせて頂きたい」
 岸田外務大臣:「より頻繁に(日中外相が)往来できる関係に戻していきたい」
 会談では先行きが危ぶまれる世界経済に加えて、ミサイル発射など挑発を繰り返す北朝鮮について、国連の制裁の実効性を高めることなどを話し合います。午後には外交部門の最高責任者・楊潔チ国務委員との会談。また、中国政府のナンバー2・李克強首相との会談も予定されています。外相会談は全体会合がまもなく終了します。さらに、お互いに人数を絞って、南シナ海問題など日中が対立する課題についても突っ込んだ議論を行います。

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