岸田外務大臣 李首相と会談「関係改善が必要」[2016/04/30 20:54]

 中国を訪問している岸田外務大臣は、政権ナンバー2の李克強首相と会談し、停滞している日中関係を改善させることが必要との認識で一致しました。

 岸田外務大臣:「李克強総理から(熊本地震をお見舞いする)大変温かい言葉を頂き、感謝申し上げます。きょう、こうして総理にお会いできますことを光栄に思います」
 冒頭で、李首相が熊本地震の被害を見舞ったのに対し、岸田大臣は感謝を述べました。李首相は「日中関係が正常な軌道に戻れるようともに取り組む」と関係改善に期待を示しました。
 これに先立って行われた外相会談は激しいやりとりで、中国側は「日本は『中国脅威論』や『中国経済衰退論』を広めないように」などと要求しました。南シナ海の領有権を巡る問題では、岸田大臣が「国際社会の懸念だ」と批判したのに対し、王毅外相は「中国に領有権がある」という主張を繰り返しました。ただ、「関係改善に双方努力する」ことや「互いへの敬意や尊重の回復」などの点では一致をみました。

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