フィリピン軍に自衛隊機を貸与へ 中国けん制狙い[2016/04/30 20:38]

 政府は、南シナ海で軍事拠点化を進める中国を牽制(けんせい)するため、警戒監視にも利用できる海上自衛隊の練習機をフィリピン軍へ貸与することを来週中に合意する方針を固めました。

 日本とフィリピンは、防衛装備品・技術移転に関する協定を2月に結んでいます。政府は、警戒監視活動に利用できる海上自衛隊の練習機「TC90」を最大で5機、貸与することで来週中に合意する方針を固めました。中谷防衛大臣がフィリピンのガズミン国防大臣と電話会談し、最終的な合意に入ります。自衛隊機が他国に貸与されるのは初めてのことです。フィリピン軍の警戒監視能力を向上させ、南シナ海で滑走路やレーダー施設の建設などの軍事拠点化を進めている中国を牽制する狙いがあります。

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