日独「財政出動」で平行線 総理、為替介入に含み[2016/05/05 11:55]

 ヨーロッパを歴訪中の安倍総理大臣は、ドイツでメルケル首相と首脳会談を行いました。世界経済を下支えするために財政出動に理解を求めましたが、結論は3週間後の伊勢志摩サミットに持ち越しとなりました。

 安倍総理大臣:「アンゲラ(メルケル首相)とは、十分な時間をかけて突っ込んだ意見交換を行いました。財政出動について、伊勢志摩サミットで引き続き議論を行っていくことで一致しました」
 安倍総理が「世界経済が危機に陥るリスクを回避しなければならない」として財政出動を迫ったのに対し、メルケル首相は「構造改革、金融政策、財政出動の3つとも必要だ」と述べるにとどまりました。また、会談後の記者会見で安倍総理は、現在の円高水準について「必要に応じて対応したい」と強調し、為替介入にも含みを残しました。

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