財政出動巡りG7に温度差 結論は伊勢志摩サミットに[2016/05/06 11:53]

 ヨーロッパを訪問している安倍総理大臣は、伊勢志摩サミットを前にG7各国の首脳との一連の会談を終えました。世界経済の成長に向けて足並みをそろえる狙いでしたが、一筋縄ではいきませんでした。

 今回の歴訪の最大の目標は、各国の首脳に財政出動への理解を求めることでした。ただ、各国の反応が安倍総理にとって満額回答だったわけではありません。イタリアとフランスは安倍総理が訴える機動的財政出動に理解を示しましたが、ドイツ、イギリスは構造改革の必要性などについて注文を付けました。各国の温度差が浮き彫りとなった格好で、結論は3週間後の伊勢志摩サミットに持ち越されることになりました。
 安倍総理大臣:「低迷した状況から一気呵成(いっきかせい)に抜け出す。脱出速度を上げていくためには、金融政策だけでなく財政政策においても機動的な対応が強く求められています」
 安倍総理が議長としてこの溝を埋め、G7の首脳宣言でどこまで足並みをそろえられるかが最大の焦点となります。

こちらも読まれています