伊勢志摩サミット閉幕 財政出動の必要性で一致[2016/05/28 05:53]

 伊勢志摩サミットは2日間の日程を終え、27日に閉幕しました。G7各国は世界経済の危機について共有し、財政出動の必要性について一致しました。

 安倍総理大臣は、リーマンショックに匹敵するほど世界経済が悪化しているというデータを何度も示しながら、今後の経済の不透明感を強調しました。
 安倍総理大臣:「ここでもし対応を誤れば、世界経済が通常の景気循環を超えて危機に陥る大きなリスクに直面している」
 サミットではこうした認識で一致し、危機を回避するため、意見が対立していた財政出動に加えて金融政策・構造改革の「3本の矢」を組み合わせて各国が経済の下支えをしていくことで一致しました。日本での対策として、安倍総理は「あらゆる政策を総動員する」と強調し、来年4月に予定している消費税引き上げの延期についても夏の参院選までに判断することを明らかにしました。安倍総理は早速、週末から政府・与党幹部と調整をはじめ、早ければ来月1日にも増税先送りを表明する方針です。

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