勝敗のカギ握る“激戦”1人区 与党勝敗ラインは61[2016/06/02 11:45]

 与党の勝敗ラインは61議席です。今回の参議院選挙は、鳥取・島根と徳島・高知がそれぞれ1人区の「合区」となるほか、自民とかつての民主で議席を分け合ってきた2人区の宮城、新潟、長野が一転、1人区となって激戦区に様変わり。これらを含む全国32ある1人区の勝敗が選挙戦の行方を決します。

 (政治部・大瀧翔子記者報告)
 現在、60議席を持つ与党にとっては、61議席という勝敗ラインは決して高い目標ではありません。自民党は、まずは苦戦が予想される東北地方を中心に15の選挙区でテコ入れをする方針です。公明党は1人区の自民党候補を支えたうえで、複数区で7人の候補の全員当選を目指します。一方、民進党、共産党、社民党、生活の党の野党4党は、32の1人区すべてで候補者を一本化しました。これまで分散していた安倍政権への批判票を少しでも多く固める狙いです。一方、おおさか維新の会は関西地方だけではなく、全国の選挙区にも候補者を擁立することで比例票の掘り起こしを狙います。日本のこころを大切にする党は「自主憲法制定」を、新党改革は「脱原発」を訴えます。全国で32ある1人区のうち半分近くの選挙区で、自民党と野党統一候補が激戦を繰り広げることになりそうです。

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