“骨太・1億総活躍”…増税再延期で厳しい目玉政策[2016/06/02 11:46]

 消費税増税の再延期を受けて政府は、経済財政運営の指針「骨太の方針」と「1億総活躍プラン」の社会保障政策などを変更して閣議決定します。

 (政治部・柊知一郎記者報告)
 政府は骨太、1億総活躍プランで社会保障の充実を訴えていますが、消費税増税の延期による財源不足で今後、打てる政策も限られてきます。安倍総理大臣は、目玉に掲げた1億総活躍プランにも含まれる保育と介護で50万人分の受け皿確保について「アベノミクスの果実の活用も含めて、財源を確保して優先して実施していく」と明言しました。しかし、本来、社会保障の充実策で挙げていた低所得者の介護保険料の引き下げや最大6万円としていた低年金者への給付については、満額回答は厳しい状況です。一方で、政府高官は「やり方は色々とある」と財務省には財源の見繕いを指示しました。裏付けとなる安定財源のめどが立っていないなかで、ずらりと並んだお題目の実現は難しくなっています。

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