「話し合い重要」中谷大臣、中国軍幹部と接触[2016/06/04 11:47]

 シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で、中谷防衛大臣は中国軍の孫建国副参謀長と会い、「話し合いが重要だ」という立場を確認しました。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 日中の会談は2分間と短い立ち話でしたが、南シナ海問題を見据えて話し合いの糸口を探り合う様子が見られました。
 中国人民解放軍・孫建国副参謀長:「お互いに足並みを合わせて両国の関係を強化していきたい。関係を正常化するためにお互いに取り組んでいきましょう」
 中谷防衛大臣:「お隣の国ですから、よく話し合いをしましょう」
 中国人民解放軍・孫建国副参謀長:「それが正しい道ですね」
 日中の公式会談は予定されていませんが、中谷大臣と孫副参謀長はこうした接触を続けることが重要との認識で一致しました。中谷大臣は講演で、中国が南シナ海のほぼ全域の領有権を主張していることについて「地域の不安を高め、結ばれてきた絆がほころびかねない」と懸念を示しました。アメリカのカーター国防長官も「中国は自らを孤立させる万里の長城を築くことになる」と中国を強く牽制(けんせい)しました。

こちらも読まれています