改憲巡る与野党の獲得議席焦点 公示まで2週間切る[2016/06/09 11:48]

 参議院選挙の公示まで2週間を切りました。与党側は目標を改選される121議席の過半数、61議席に設定しました。さらに自民党は27年ぶりとなる単独過半数の実現も目指し、57議席を視野に入れています。憲法改正に向けて、維新やこころなどとの「改憲勢力」で3分の2を実現するための78議席に届くかどうかも焦点となります。一方、「改憲阻止」を掲げる野党側は54議席以上を目指します。

 (政治部・成田彩乃記者報告)
 与党側としては全国で32ある1人区のうち、東北をみちのく決戦と位置付けて公示前の序盤戦に臨んでいます。安倍総理大臣は早速、9日に山形に入りました。1人区で重点的に遊説を行い、アベノミクスの成果を訴えるなど事実上の選挙戦を本格化させています。さらに、公明党も兵庫、神奈川など激戦が予想される選挙区に幹部を続々と投入しています。これに対して民進、共産、社民、生活の4党は与党と大接戦となっている新潟などに入り、テコ入れを図っています。さらに、市民連合と連携して安保法廃止や改憲阻止を掲げ、「反自民票」の取り込みを狙います。その憲法改正を巡っては維新とこころ、新党改革の3党が鍵を握っていて、改憲勢力で3分の2に届くかどうかが焦点です。投票日まで約1カ月、与野党の舌戦がヒートアップしています。

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