参院選がダメになる…慌てた自民、不信任案提出へ[2016/06/14 17:04]

 舛添都知事に自ら辞めるよう説得を試みた都議会自民党でしたが、結局、説得は失敗に終わり、各会派からはそれぞれ不信任案が提出されることになりました。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 転機は12日にあったようです。舛添都知事は12日に自民党の都連の内田幹事長と極秘に面会をしていたそうで、その席で舛添都知事は「給料を全部返納するので、任期満了の2018年まで都知事をやらせてほしい」というふうに提案したそうです。自民党側からは「とてもそんな空気ではない」ということを伝えました。先週までは、自民党本部も「参議院選挙を避けてもらい、リオ・オリンピックに出席して9月ぐらいに辞めてもらったらいいのではないのか」というような少しのんびりした構えでこの問題を静観していたのですが、あまりに都知事の説明が変わらず、決して「辞める」と言わないことから、都民を中心とする国民の怒りがだんだんと矛先が自民党の方に向いてきて、「自民党が守っているんじゃないか」というふうに変わってきました。実際、自民党の議員や参議院選挙の候補のもとには「舛添都知事が辞めない限りは、絶対に応援しないぞ」という抗議の声が殺到するようになりました。自民党が恐れていた参議院選挙への悪影響というのが直接、出てきてしまい、舛添都知事を説得に掛かりましたが、13日に都議会で出てきた舛添都知事の案は「リオ・オリンピックの後まで不信任案を待ってほしい」というものでした。これでは、都議会を解散するなどのカードが都知事に残ってしまいます。それだけは避けたいということで、「とにかく、直ちに辞めてほしい」という説得を続けてきましたが、頑として都知事がのまなかったようです。最後の手段として、不信任案を自民党からも提出するということになったようです。自民党としては、舛添都知事に「ノー」を出したということを有権者に訴えて、参議院選挙で「自民党が守っているわけではない」というふうに、舛添都知事の問題と自民党を切り分けたいという訴えをしていくしかないということになります。

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