都知事選…分裂気にする自民、“第三の候補”模索[2016/07/01 11:46]

 小池百合子氏の出馬表明で混迷している東京都知事選の候補者選びです。自民党は、1日、2日中の決定を目指して調整を急いでいます。

 (政治部・成田彩乃記者報告)
 本命の桜井俊前次官が立候補を固辞したことで、一時は小池氏推薦に傾いたかにみえた自民党ですが、ここにきて「第3の候補」を模索しています。その筆頭が、前岩手県知事で自民党政権下で総務大臣も務めた増田寛也氏です。政党色が薄く、行政経験が豊富な「実務型」といえます。擁立に向けて詰めの作業を急ぎます。萩生田光一官房副長官は「都政の課題に照らして適切な方を選ぶよう様々な話し合いをしている」と述べました。一方、小池氏は自民党からの推薦に期待を寄せています。党から推薦が得られなかった場合でも立候補を強行するのかどうかについては含みを持たせています。分裂選挙となれば、野党候補に有利となるばかりか自民党内が割れているというイメージを与えることになり、参議院選挙に悪影響が出る恐れもあります。最終的に一枚岩となって候補を出せるのか調整はヤマ場を迎えています。

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