菅長官、在職1290日で1位 力の源泉「情報と人事」[2016/07/07 11:50]

 総理大臣の女房役でもある官房長官。在職日数で1000日を超えたのは中曽根内閣での後藤田正晴氏、吉田・佐藤両内閣での保利茂氏、そして森・小泉両内閣での福田康夫氏の3人。この福田氏を抜いて単独1位に躍り出た菅官房長官は、安倍総理大臣の参謀として存在感を増している分、政権内でのあつれきも生んでいます。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 日数が長いだけではなくて、これほど周りから恐れられ、その分、敵も多い官房長官という意味でも存在感は際立っています。
 菅官房長官:「(政権発足直後のアルジェリア事件で)各省庁が一つになって対応していく。その大切さがよく分かった」
 力の源泉は「情報」と「人事」です。朝食から始まって一日最低4つの会合をこなして、政界から財界まで情報網を築きます。一方で、霞が関人事を一手に握って官僚ににらみを利かせます。「軽減税率」や「安保法制」など、政権を揺るがせた数々のテーマがまとまる裏にはいつも菅長官の姿がありました。今や「政権ナンバー2」との評価ですが、麻生副総理や谷垣幹事長とのあつれきで不安定を招いた場面もありました。永田町では、物事が動く度に「また官房長官が裏で動いた」とうわさが飛び交うのが今や恒例行事となっています。

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