石田氏の出馬、厳しい情勢　増田氏は公明に推薦要請[2016/07/11 11:52]

　3日後に告示を迎える東京都知事選挙についてです。自民党の東京都連が推薦を決めている増田寛也元総務大臣が連立を組む公明党に推薦の要請を行いました。

　（政治部・成田彩乃記者報告）
　出遅れたかに見える増田寛也元総務大臣ですが、自民党に続き、公明党にも推薦を依頼するなど着々と支持固めを進めています。
　増田寛也元総務大臣：「広く各党、各組織の方に可能であればお願いに上がりたい。きょうはこれから記者会見があるので、都民の皆様方に私の考え方をご披露する」
　増田氏は実務能力をアピールして、他の候補者との差別化を図る戦略です。自民党の東京都連は11日午前に会合を開き、増田氏への推薦を正式に決定しました。対する小池元防衛大臣も一歩も引かない構えです。自民党への推薦願を自ら取り下げて「都民一人ひとりに支援を求めたい」と訴えました。一方の野党ですが、前回、共産党が推薦した元日弁連会長の宇都宮健児氏は11日、正式に出馬会見を行います。また、野党統一候補を条件に意欲を示していた俳優の石田純一氏は「きょう中に決める」としていますが、出馬は厳しい情勢となってきています。分裂選挙の覚悟を決めた自民党に対し、野党が統一候補を立てて対決するのか、選挙戦の構図はまだ見えていません。
　東京都知事選挙にはこれまでに労働大臣を務めた山口敏夫氏のほか、マック赤坂氏、中川暢三氏、桜井誠氏、河野なみ平氏、今尾貞夫氏、山口節生氏、立花孝志氏、高橋尚吾氏が立候補を表明しています。都知事選挙は14日に告示され、31日に投開票されます。