裁判官人選巡る「中国の指摘は的外れ」 岸田大臣[2016/07/15 16:30]

 岸田外務大臣は、南シナ海の領有権を巡る仲裁裁判所の判決に関して、中国が裁判官の人選に日本の柳井俊二氏が関わったと指摘していることについて、「中国の指摘は的外れだ」と一蹴しました。

 岸田外務大臣:「中国の指摘は的外れであると考える。(中国が)こうしたことに対して指摘をする、様々な異論を唱えることこそ、国際社会における法の支配に対する挑戦だと考える」
 仲裁裁判所は南シナ海での中国の領有権を否定しましたが、中国は判決を受け入れない姿勢を鮮明にし、裁判の背後に日本やアメリカの政治的意図があるなどと反発しています。岸田大臣は「中国が裁判官の任命を行わなかったため、国連海洋法条約の手続きに従って、当時、海洋裁判所の所長だった柳井氏が任命した」としたうえで、「何ら問題はない」と強調しました。

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