“三つ巴”のまま終盤戦へ 都知事選投票まで10日[2016/07/21 11:48]

 首都の顔が決まるまであと10日です。民進・共産など野党4党が推薦する鳥越俊太郎氏のイメージカラーは「青」。20日は現場視察などで政策をアピールしました。一方、与党などが推薦する増田寛也氏と自民党ながら無所属で戦う小池百合子氏の2人はイメージカラーでも「緑」で衝突。増田氏は郊外中心に分刻みの街頭演説などで知名度アップを図る一方、小池氏は都市部を中心に現場視察も交えながら政策アピールです。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 選挙情勢については、各党とも小池氏を鳥越氏と増田氏が追い掛ける三つどもえの展開とみていて、選挙戦終盤に向けた戦略は三者三様となっています。小池陣営では、自民党の東京都連に反発する都議会や区議会議員を中心に働き掛けを強化していることもあり、勝手連的な動きが自民党支持者に広がっているとしています。そして、増田陣営では、その東京都連や公明党の組織力をフル回転できるかどうかが今後の焦点です。ただ、ある自民党幹部は「自民党だけでなく、公明党の支持者も小池氏に流れている」としていて、足元の支持固めが課題となります。一方、鳥越陣営も野党4党の組織力が頼りです。鳥越氏の知名度に合わせて、民進党の長妻代表代行や共産党の小池書記局長らが中心となって街頭で支持拡大を図る方針です。組織と戦うジャンヌダルクを演出する小池氏、知名度アップにしゃかりきの増田氏、準備不足を組織力でカバーする鳥越氏。真夏の戦いはいよいよ終盤戦に入ります。
 このほか、今回の都知事選には、高橋尚吾氏(32)、山中雅明氏(52)、谷山雄二朗氏(43)、後藤輝樹氏(33)、桜井誠氏(44)、岸本雅吉氏(63)、マック赤坂氏(67)、上杉隆氏(48)、山口敏夫氏(75)、七海ひろこ氏(32)、今尾貞夫氏(76)、中川暢三氏(60)、望月義彦氏(51)、関口安弘氏(64)、武井直子氏(51)、立花孝志氏(48)、内藤久遠氏(59)、宮崎正弘氏(61)が立候補しています。投開票日は31日となっていて、熱い選挙戦が繰り広げられます。

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