来月3日に内閣改造 “ポスト安倍”めぐる動きも…[2016/07/29 11:51]

 安倍総理大臣は29日午前、来月3日に内閣改造を行う方針を正式に表明しました。人事構想を練る安倍総理にとって、自民党の谷垣幹事長が自転車で転倒して入院したことは大きな悩みの種です。続投できないとなれば党の要である幹事長人事も含めた大規模な人事を行わなければならなくなるため、谷垣氏の進退が最大の焦点になっています。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理は谷垣氏の体調に配慮して、面会を先送りにしました。政府・自民党内には9月の臨時国会に間に合えばいいとして、谷垣氏の回復を待つべきだという意見があります。一方で、続投できない場合には細田幹事長代行と岸田外務大臣が浮上しています。自民党内では「岸田さんになれば安倍総理が後継者として認めたことになる」という見方が出ています。そして、岸田氏とともに「ポスト安倍」の一人と目されている石破地方創生担当大臣の去就も注目されています。石破派のなかからは「閣外に出て自由に動くべきだ」という声が相次いでいます。その方が安倍政権に不満を持つ議員の受け皿になり、ポスト安倍として存在感が増すという見方です。しかし、石破氏自身は去年10月の改造でも側近の助言に反して閣内にとどまったため、周りからは「今回も打診されれば断れないだろう」という見方も出ています。

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