G20に臨む安倍総理 中国の海洋進出へ懸念表明へ[2016/09/04 11:48]

 安倍総理大臣はG20サミットが開かれる中国の杭州に4日午前に到着しました。習近平国家主席との首脳会談や一連の会議を通じて、海洋進出などへの懸念を表明します。

 安倍総理は5日の夕方、中国との首脳会談を行います。約1年半ぶりの会談となります。
 安倍総理大臣:「課題があるからこそしっかりと会談を行い、未来に向けて関係を発展させていきたい」
 会談のなかで安倍総理は、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返していた中国公船の問題について、習主席に直接、懸念を表明します。そのうえで、偶発的な衝突を避けるための連絡体制について協議を進めたい考えです。また、この後にG20の全体会合が始まりますが、議長国を務める中国は「主要テーマは世界経済だ」としていて、南シナ海や北朝鮮問題といった政治問題の議論を避けたい狙いです。中国を牽制(けんせい)しつつも、日中間の緊張をいかに和らげることができるのか、安倍総理の手腕が問われることになります。

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